みなさんの中には妊婦健診時に妊娠糖尿病と診断されて、何で私が⁉︎と驚いた方もいるのではないでしょうか?
私もその中の1人です。毎年健康診断の血糖値には問題はなかったのでとても驚きました。
今回は妊娠糖尿病についてご説明したいと思います。
妊娠糖尿病って何?
妊娠中に初めて糖の代謝異常が見つかった場合を、妊娠糖尿病といいます。血糖値を下げるホルモン(インスリン)の働きは、妊娠が進むにつれて弱まるといわれています。もともとインスリンの働きが弱めの方が妊娠なさると、妊娠の後半に血糖値が上昇し、妊娠糖尿病を発症することがあります。妊婦さんの7~9%が妊娠糖尿病と診断されています。
https://www.jsog.or.jp/citizen/5706/ 日本産婦人科学会 参照
妊娠糖尿病の診断は?
75gブドウ糖付加試験を行い
- 空腹時血糖値92mg/dl以上
- 1時間値180mg/dl以上
- 2時間値153mg/dl 以上
のいずれか1点以上を満たした場合に診断されます。
ちなみに妊娠時に診断された糖代謝異常でも
- 空腹時血糖126mg/dl以上
- HbA1c6.5%以上
- 随時もしくは糖負荷試験2時間値が200mg/dl以上
- 糖尿病網膜症の存在が認められる
上記の場合は糖尿病合併妊娠とされます。
参照 日本内分泌学会 https://www.j-endo.jp/modules/patient/index.php?content_id=1
妊娠糖尿病になると母子に影響はあるの?
母親の血糖値が高いとお腹の中の赤ちゃんの血糖値も高くなり、母子共にさまざまな合併症を引き起こす可能性があります。
母親
- 妊娠高血圧症候群
- 揚水量の異常(過多・過少)
- 難産
- 糖尿病性の網膜症・腎症 など
赤ちゃん
- 流産
- 巨大児
- 心臓の肥大
- 低血糖
- 多血症
- 電解質異常
- 黄疸
- 胎児死亡 など
管理・治療はどうするの?
血糖値の管理が最も重要で
- 空腹時95mg/dl未満及び食後1時間値140mg/dl未満
あるいは
- 空腹時95mg/dl未満および食後2時間値120mg/dl未満
が目標です。
食事内容で変化がなければ1日の食事を4〜6回に分けて食べるなど高血糖や低血糖にならないように管理します。
また、食事療法で血糖コントロールがうまくいかない場合はインスリン注射による治療を行います。
参照 日本産婦人科学会 https://www.jsog.or.jp/citizen/5706/
まとめ
今回は妊娠糖尿病についてご説明しました。
妊娠糖尿病の基準や管理に関して何となくでも把握できたでしょうか?
いきなり自分が妊娠糖尿病と診断されたら驚きますよね。ただ、管理がしっかりできれば赤ちゃんにも影響はありませんので、安心してください。赤ちゃんのためにも食事療法頑張りましょう。
今後は私の取り入れた食事内容についても紹介していきたいと思います。
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